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昭和14(1939)年[限定200] 【表現様式】 自刻木版
138×112(mm) 頒布価格75銭

この作品より刊本作品の最大の特徴である、各冊別版式の表現様式を企画するようになった。昭和13年に武井は母と二男、三男を亡くし、その悲しみを紛らわすためにこの木版をひたすら削ったという。「童語」は当時武井がこどもの口から出る新鮮な言葉を蒐集しており、半分ほど亡くなったこどもたちの言葉を収録し、供養の心としたという。この本には「署名いたさず」と書いてあるが、何かとげとげしい邪魔と横暴さはあの時の感じがまる出しに出ていると綴っている。