刊本作品

No,42 Q子の奇跡

昭和35(1960)年[限定300]
【表現様式】ドライポイント電鋳【函】帙
146×123(mm) 頒布価格950円

 この42作品目を機に「豆本」から「刊本作品」という愛称へと変わっている。豆本は小さい事がよしとされる事が多く、勘違いされる事が多く、「刊本作品」と名称を変えたとのことである。ドライポイント電鋳とあるが、直接銅板に加工したのではなく、一度ドライポイントで石膏の雄型を作成し、それをもとに雌型を取り、電気鋳造を用いて銅を型取りして複製しているため「ドライポイント電鋳」という表現様式が名付けられているのである。そして緑青と硫酸銅、ミョウバンにて着色が行われているので現在まで時がたっても大きな緑青などの痛みが少ない。銅板を挟み込んでいるため、刊本作品中一番の重さである。この話の内容としては、奇跡は存外何でもないところに転がっているというもので、空想を科学の研究と結び付けている点は他の刊本作品でも見ることが出来る。