刊本作品

No,15牡丹妖記

昭和23(1948)年[限定300]
【版画技法】木版拓本摺 【函】帙
165×115(mm) 頒布価格260円

 武井が自分でデザインした銀製のシガレットケースで拓本を取ってみたのが始まりだったという。(ちなみにこの細工は、No,22秒間の符の表紙や武井が愛用し続けた「RRR」の指輪を制作した金工家の中村董一氏が手掛けている。普通拓本というと石碑などの既成品の実寸を取る事が目的であり、版画の目的にわざわざ原版を彫るということはしない。木版の彫による高低差が立体感となってあらわれることを考えついた時、武井は一寸眠れないほど嬉しくなったと綴っている。ここでは湿拓を採用している。


湿拓

はじめに紙に刷毛で水をひき、紙を拓本をとるものの形に添わせ、丁度よい湿り具合になったら上から墨を含ませたタンポで叩いて拓本をとる方法。